【61点】月刊少女野崎くん 1期|アニメ評価|ラブをBキャンセルするコメディだった

ストーリー6 / 10点
作画4 / 10点
キャラ7 / 10点
演技(声優)6 / 10点
オープニング7 / 10点
エンディング6 / 10点
BGM・音響2 / 5点
リアリティ3 / 5点
ハマり度6 / 10点
ジャンル7 / 10点
総合バランス7 / 10点
総合得点61 / 100点
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おすすめ度

月刊少女野崎くん 1期のあらすじ

あらすじ
無骨な男子高校生「野崎梅太郎」。
彼に恋をした女子高生「佐倉千代」は勇気を振り絞って告白するものの、
何故か恋人ではなく少女漫画家のアシスタントになったのでした…。
男子高校生でありながら
人気少女漫画家でもある野崎くんの日常を描く、
少女漫画家男子コメディー!!

月刊少女野崎くん 1期の感想

原作が4コマ漫画なだけあって、しっかりと起承転結のある笑いが連続している。

片思い中の野崎くんに告白しようとしたら実は少女漫画家で、なぜかアシスタントとしてお手伝いすることになったヒロインの千代ちゃん。

千代ちゃんの友達の瀬尾ちゃんや、野崎くんのアシスタント御子柴くん、堀くん、若松くん、堀くんの演劇部の後輩の鹿島さん、そして担当編集の剣さんに、前の担当の前野さん、たぬきの都さん。どのキャラも魅力的なので、だれの話になっても基本的に面白い。

個人的には瀬尾ちゃん×若松くんコンビが、てぇてぇ。

引用:第六号「魔法をかけて、あ・げ・る」

こやつら早く結ばれろ。

野崎くんが少女漫画家としてネタを探したり、担当編集者と打ち合わせしたり、友人にアシスタントを頼んだりとする中で、デート回(デートではないが)やお泊り回(男子だけだが)、花火大会回があってストーリーとして上手くまとまっていて純粋に楽しめた。

十分面白さはあると思うけどコメディとして観ると、もう少し笑うポイントが欲しかった印象。

作画に関しては見づらい点はなく、キャラの良さを引き出す作画だったと思う。

ただいくつか気になる点があった。

引用:第十号「強まるのは、絆と手綱。」
引用:第十号「強まるのは、絆と手綱。」
引用:第十号「強まるのは、絆と手綱。」

瀬尾ちゃんと若松くんが映画を観に行ったときのシーン。ポップコーンが急になくなったかと思いきや、また復活してた。隣の席のギリギリ見えないところに置いていた可能性もあるが気になりだしたら、とまらんくなった。

もうひとつ。

引用:創刊号「その恋は、少女漫画化されてゆく。」
引用:第二号「新(ニュー)ヒロインをよろしくね♪」
引用:第四号「男には、戦わねばならない、時がある。」

野崎くんの家の間取り。廊下左奥はキッチンがあるんだけど、ドアがあったりなかったり。そしてリビングのドアが押し戸だったり引き戸だったり。「1回気になりだしたら気になるから統一してくれ!」ってなった。

コメディアニメなので、そんな細かいこと気にするなと言ったらその通りだけど。

主要な登場人物はそこまで多いアニメではない、各キャラにしっかりとした個性がある。悪目立ちしたり、冷めるキャラ、このキャラ出てくる意味あったか?と思う人は特にいなかった。

主人公の野崎くんがこの見た目で「夢野咲子というペンネームを持つ少女漫画家」というギャップですでに満腹だが、それ以上に周りのキャラが魅力すぎる。そのせいで主人公の野崎くんやヒロインの千代ちゃんが埋もれるほど。

引用:創刊号「その恋は、少女漫画化されてゆく。」

まぁ本当のヒロインは御子柴くんだったわけだけど、、、

引用:第四号「男には、戦わねばならない、時がある。」

御子柴「俺が行ったら(合コンに)、その場の女全員が俺の虜になっちまうのに。あとで後悔しても遅いぜ☆」

御子柴くんはあまりにピュアでマミコなので、ヒロインでも異論はない。 

引用:第四号「男には、戦わねばならない、時がある。」

御子柴「なんで、俺あんなこと言っちまったんだよぉぉぉ涙、合コンなんて行ったことねぇよぉぉ」

シュ、シュタルクなのか!?お前は!!

シュタルク
シュタルク

俺こんなに女々しくねぇよぉぉぉぉ…

あとは瀬尾ちゃんが可愛いのです。ヒロインより可愛いんだが

引用:第六号「魔法をかけて、あ・げ・る」

それぞれのキャラで番外編がつくれるほどなので、+3点。ヒロインちゃんにはもっと活躍してほしかったなぁ。

ほぼ通しでグダることなく観れたし、1話に一回は笑えるシーンがあったのでバランスには優れていると思う。

そもそも4コマ漫画をアニメに落とすのはかなり難しい作業だったと思うが、それを違和感なく落とし込んでくれた動画工房さまには感謝しかない。2期がなぜないのか疑問レベル。

あえなく散る告白から始まり→花火大会での告白(これも散る)で終わる、この感じも大きな4コマ(2コマ)なような感じで気持ちよく見終えることができた。

初視聴は8年位前だったような。当時「こういうアニメもあるんだ!」と衝撃を受けた記憶がある。名字が野崎の友人が小学校から高校まで同じだったから、なんかシンパシーを感じて観たような。こっちの野崎は少女漫画は書かないガリ勉くんだったけど。

話は戻って…

最終回の最後、千代ちゃんが花火の音に合わせて野崎くんに、ギリ聞こえるか聞こえないかくらいの感じで「好きだよ」と告白するシーンがある。「どうしよう聞こえちゃった…汗?」と焦る千代ちゃん。

引用:最終号「この気持ちが恋じゃないなら、きっと世界に恋はない。」

野崎くんも花火の音に合わせて千代ちゃんに返事をするシーンでエンディングに入る。

セタ
セタ

おい!何を言ったんだ!まさかこれで終わりか!?

と思っていたらエンディング後にCパート。千代ちゃんに顔を近づけキスをするのか!?と思ったら耳元で「俺も好きだよ」と囁く野崎くん。

ラストはラブコメ展開か!?と思ったら…

野崎「俺も好きだよ………花火」

引用:最終号「この気持ちが恋じゃないなら、きっと世界に恋はない。」
セタ
セタ

花火かいっ!

そして笑う千代ちゃん。野崎「次のネタは花火だな」千代「うんっ!」でアニメは終了する。

ついついラブコメ展開を期待してしまいがちだけど、最後の最後までコメディを突き通してくれたのは嬉しかった。

千代ちゃんは野崎くん一筋だけど、一方の野崎くんは千代ちゃんに対して恋愛的な好意を全く示していないので、示していないというか示す描写がなかった。

でも千代ちゃんに対して「一緒に帰りたかった」と言ったり、一緒に花火を観たりしているところを観ると最後の口パクのところ、本当は「俺も好きだ」と言ってたのではないか?と妄想が膨らむ。

引用:最終号「この気持ちが恋じゃないなら、きっと世界に恋はない。」

まぁこのシーンはアニオリらしいので、妄想程度に留めておこう。てなわけで月刊少女野崎くん、笑いどころありで、たまーにキュンとくるところありで楽しめる学園コメディアニメでした。